私のお気に入りCDアルバム 中島みゆき「予感」

 日本のロック・ポッ..

私のお気に入りCDアルバム 中島みゆき「予感」

 日本のロック・ポップスの歴史も、40年、50年・・・と時を重ねるにつれ、日本のビートルズ、あるいは日本のストーンズ、などと称される存在も生まれている中、中島みゆきは、さしずめ“日本のキャロル・キング”とでも言おうか。

その人生応援歌的歌詞、長年に渡り作られてきた様々なパターンの楽曲、これらのスキルを持って、いまだ第一線にて活躍している彼女は、まさに日本のミュージックシーンを語る上で欠かせない存在です。

いつの時代でも、常に歌い聴きつがれている存在。近頃では、NHK朝の連続テレビ小説『マッサン』の主題歌「麦の唄」が記憶に新しいと思います。
中島みゆき「麦の唄」Music Video [公式]

その中島みゆきの数あるアルバムの中で、私がよく聴いていた1枚は、「予感」(1983年発売)です。

よく聴いていたその頃、私は高校3年生、進路に、あるいは友人関係に悩んでいました。

そんな私を励まし、気持ちを前に向かわせてくれたのが、このアルバムのラストに収められている曲「ファイト!」でした。
静かな、そしてシンプルなビート構成をバックに、淡々と、しかし誠実に、心を込めて歌われる歌詞に背中を押されました。

後にこの曲は、1994年TVドラマ『家なき子』の主題歌「空と君のあいだに」のカップリング曲として再び世に登場しています。
中島みゆきは、周知の通り、ミュージシャンとしての顔の他、ラジオDJとしての顔も持っています。

同じく私が高校生の頃、伝説のラジオ番組『オールナイトニッポン』での中島みゆきも、よく聴いて、そしてその音楽性とはまた違ったコミカルなトークに、よく笑っていました。

アルバム「予感」には、そういった中島みゆきの多様性も、4曲目の「ばいばいどくおぶざべい」や、7曲目の「テキーラを飲みほして」のハードなロックテイストなナンバーによって現されていると、私は思います。

この他に、中島みゆきの真骨頂、文学的歌詞が堪能できる、3曲目の「髪を洗う女」・8曲目の「金魚」は、秀作中の秀作であります。
短編小説を読むように、歌詞を追い、そしてそれは、映画やドラマの如く、映像となって脳裡を駆けめぐります。
マイペースながら、しかし、しっかりと時代のニーズに応えていく姿勢。

だからこそ、中島みゆきは、1975年のデビュー以来、40年もの長い月日を、
“日本のロック・ポップス界の歌姫”として存在し続けているのだと思います。