2つのフジファブリック

フジファブリックとい..

2つのフジファブリック

フジファブリックというバンドをご存知ですか?

私がこのバンドを知ったのは割と最近のことです。
デビューしたのは2004年のことなので、デビューして10年以上経ってから好きになったことになります。
このバンドが他のバンドと大きく違うのは途中でボーカルが変わったということです。

しかも、バンドのメインメンバーで曲もほぼ彼が作っていたという最初のボーカルは突然死んでしまったのです。
死因に関してはわからない、ということになっていますが、残されたメンバーのショックの大きさは計り知れません。
誰もが、もうこのバンドは終わりだと思ったようです。

しかし、彼らは当時ギターだった山内総一郎氏がボーカルをやる、と宣言し、曲も積極的に作り、新しいフジファブリックとして再スタートを切りました。
そしてそれから、今までも活動を続けています。

もっとも、このことを私は最初知りませんでした。
フジファブリックの曲を気に入って、アルバムを集め、聴くようになってからも、
ジャケットや歌詞カードをあまり見ないせいもあり、途中でボーカルが変わったことに気がつかなかったのです。

ただ、だんだん曲の良さに惹かれのめり込んでいくうちに、最近の曲の方がホワンと優しい感じがするなあ、と感じるようになりました。
「ボーカルの志村くん(もう亡くなっていたわけですが)、感じが変わったなあ。」という感じです。

ある日、何の気無しに、ネットでフジファブリックを検索していて、初めてその事実を知ったわけですが、不思議なもので、もうこの世にいないと思うと、先の志村ボーカルの曲は確かに、才能を感じるし、他の人には書けない魅力があると感じました。
そのくせのある曲調や時に音程を外して歌うボーカルまでもが愛おしく感じるようになったのです。

しかし、聴き続けていくと、今のボーカル、山内くんにも魅力があふれています。
最初からセンターマンでなかったからこその、戸惑いや、はにかみがこれまた愛おしいのです。

フジファブリックのすごいところは、その志村くんの精神を受け継ぎつつ、ちゃんと新しいフジファブリックを展開しているところです。
もちろん、志村くんが生きていたらどうなっていただろう、と思うこともありますが、山内くんの作る曲には、ちょっとした幸せを感じられたり、しみじみと胸に染み入るような良さががあります。

これからもフジファブリックを応援し続けようと思います。